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あらすじ

たった1行のコードが億万長者を産む世界。
無名の若者が頭脳ひとつで“勝ち組”になれる世界。
コンピュータ・ソフトウェア業界とは特殊な世界だ。
その世界に身を置く若者達がいた。

マイロ、テディ、ラリー、ブライアン。
殺風景なガレージに置いたPCの前で彼らは明日の成功を夢見、指を躍らせる。

中でも天才的なプログラム能力を誇るのがマイロとテディだった。

「知識は人類の財産」

これが彼らのモットーである。

そんな彼らの目下の話題はソフトウェア業界のトップ企業、ナーブ(NURV)社のこと。
急成長したこの企業は自社製品のシステムソースを公開せず、故に市場をほぼ独占していた。
そのナーブ社のワンマン社長、ゲーリー・ウィンストンが新しいシステムの企画を発表した。
「シナプス」と名づけられたそのシステムは通信衛星を使い画像や動画、音声、テキストなどをタイムラグなく世界中の情報媒体に送ることができる画期的なシステムだ。しかも彼はそのシステムを3ヵ月後に発表できる形にするという。世間の耳目がナーブ社に集まる中、マイロのもとにゲーリー本人から電話が入る。それはシナプス開発チームへの勧誘の電話だった。

ナーブのやり方に反発を隠さないテディの非難も聞かず、マイロは勧誘を受け入れる。
ナーブの環境、報酬、そして世間に認められるチャンス。
若い彼にとってはすべてが魅力に満ちていた。
そして自らの構想を熱く語るゲーリーに人間的魅力を感じたことも大きな理由であった。

ナーブ社に入社したマイロはシナプスの核となるアダプター開発を任され、忙しい毎日を送ることとなる。
そんなある日、マイロが家に帰ると同棲しているアリスが泣きはらした顔で飛び出してきた。

「テディが殺された」

立ちすくむマイロ。

事件は中国人のテディを狙った人種差別主義者の犯行との見方が強まる中、マイロの中である疑惑が芽生え始める。
テディが死の直前ラリーに語ったプログラム理論とあまりにも酷似したプログラムをゲーリーから提示されたのだ。

「これは誰のプログラムですか?」

そう問いかけるマイロに、いきなり激昂し声を荒げるゲーリー。

「ゲーリーがテディを殺し、そのプログラムを盗んだのではないか・・・」

疑惑を解明すべく真夜中のナーブ社に忍び込んだマイロは恐ろしいシステムを見つけてしまう。

「僕達は常に監視されている・・・」

誰が敵で誰が味方か。何が真実で何が嘘か。
凄絶なコン・ゲームを制するのは果たしてマイロか、それとも・・・。

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